クローズアップ現代 - がんグリベック新薬NICE夢の医療の光と影
クローズアップ現代でガンの新薬グリベックやイギリス専門機関NICE(ナイス)などを通し、医療の光と影について紹介
医療費は37.5兆円
5年後には52兆円の見通し
盛岡に住む柏崎さん
夫をガンで亡くした
<夢の新薬、しかし高額という現状>
10年前慢性骨髄性白血病に
4、5年しか生きられないと宣告された
しかし、グリベックという新薬
新しいタイプの抗がん剤
グリベックは、十分な量を投与出来る
1ヶ月で正常範囲に改善
体調もよくなり、病気であることを本人が忘れるくらいまで回復
ところが
夫は薬代が高いことを原因に
だまって薬を飲むことをやめていた
年間50万円を超える大きな出費になっていた
40万あった収入が25万になり、
月4万の薬代を払うのがきつくなった
効果がある薬があるにも関わらず
経済的な負担があるため治療を断念せざるを得ない患者さんが
2万人(推定)いる
<高額な治療費のかかるケース(一例・年間)>
抗がん剤(乳がん)約250万円
抗がん剤(腎臓がん)約760万円
抗がん剤(多発性骨髄種)約1,100万円
<最新医療のコストを下げる新技術の開発>
がんワクチンのコストダウンに取り組む久留米大学
アメリカのがんワクチンは
費用800万円
一方、久留米大学のがんワクチンは
費用は大幅に下がることが期待される仕組みを作った
<医療サービスの選別>
グリベック:年間数十万の医療負担(日本)
が、イギリスではほぼすべて負担される
タミフル:日本では安く手に入る
しかし、イギリスでは全額負担
どの医療に対し、どれを負担するのか?
NICE(ナイス)イギリスの専門機関:費用対効果を考え、一定の症状を持つ患者しか使えないということにしたが、デモが起こり、改善された部分も